ペットを飼育している住宅のダニアレルゲン量と 電気掃除機による除去効果 |
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ペットに起因するダニの発生は意外に少なかった | |||||||||||||||||||||||||||||||
ペットを室内で飼育すると、ペットのフケや垢、食物屑等に由来するチリダニやニクダニの増殖や、それらの捕食者であるツメダニの増殖等が予想されます。
そこで、犬を室内で飼育している4軒の住宅におけるダニ類等の調査を行いました。その結果、大部分が、室内塵によくみられるチリダニであり、ニクダニやツメダニは検出されませんでした。また、チリダニについても、最も多かった住宅でも88匹/m2で、いずれも低いレベルでした。ダニアレルゲン量についても、同じ傾向でした。 しかし、飼育犬と思われる体毛の拡散が広く確認されました。これらのことから、より微細なイヌアレルゲン(イヌのフケなど)についても、室内環境中に分散している可能性の高いことが推定されました。 |
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モーター式ブラシと高性能フィルタは有効 | |||||||||||||||||||||||||||||||
ダニアレルゲンに多く分布している5μm前後の大きさの模擬塵を用いて、次のことについて調べました。 じゅうたんからの除塵試験では、除塵率は丁寧に掃除機掛けを行った場合、クリーニングヘッドの仕様差は、それ程、除塵率に影響しないことがわかりました。しかし、丁寧に掃除機掛けを行わない場合(1ストローク程度)は、クリーニングヘッドにモーター式ブラシを採用している機種に除塵率が高い傾向がみられました。 また、室内浮遊粉塵濃度は、下図に例を示すとおり、従来型の紙パック方式である機種4の場合に比べて、HEPA※等の高性能フィルタを採用している機種1〜3の方が低いレベルになりました。 ※ゴミ、ちり、ほこりなどを取り除き、空気を清浄にするエアフィルターの一種。 |
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【室内粉塵濃度の変化の例】 | |||||||||||||||||||||||||||||||
清掃時に配慮することは | |||||||||||||||||||||||||||||||
電気掃除機を使用する場合には以下のことなどに配慮するとよいでしょう。
@ 清掃時には換気を行い、室内粉塵濃度を低下させる。 A掃除機はクリーニングヘッドにモーター式ブラシが採用されているものが除塵率はやや高 いが、丁寧な掃除機掛けに努めることが肝要。 B排気を直接吸い込まないように留意し、特に乳幼児が排気口付近に近づかないように注 意する。 |
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【試験対象とした電気掃除機】 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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