うまいもうけ話に要注意!!

【質問】
  証券会社を名乗る人から電話があり、「あなたが選ばれた。選ばれた人にだけ案内している。A社の社債を買って売ればもうかる。」と言われた。「興味がない。」と断ったが今日また電話があり、「あなたの社債購入の権利を譲ってほしい」と言われた。不審だ。

                                                   
【回答】
  詐欺的なもうけ話のトラブルの相談が高齢者を中心に多く寄せられています。特に多く見られる手口は、複数の事業者が役回りを分担して消費者をだまそうとする劇場型勧誘による「買え買え詐欺」です。この手口は消費者に電話や封書で、実態のない会社の「社債」「未公開株」などの購入を勧誘し、「限られた人しか購入できない」「代わりに購入してくれたら高値で買い取る」「絶対に損はしない」などと言って現金をだまし取るものです。また、お金を支払った後、事業者とは連絡不能になることがほとんどです。その上、さらなる投資話や「被害を回復してあげる」といった2次被害につながる勧誘が入ることもあります。
  最近は、iPS細胞や、東京オリンピック、企業の個人情報漏えいなど社会で話題になっている事業に関する権利の勧誘が多く報告されています。
  「代わりに申し込んで」「名義を貸して」などと持ちかけてくる不審な電話は、相手にせず、すぐに電話を切るようにしましょう。
  少しでも疑問や不安を感じた場合には、お金を払う前にすぐに、お近くの消費生活相談窓口にご相談ください。        



                                       (兵庫県生活科学総合センター)
                                      兵協連だより 27年4月号登載分より