スマートフォンの充電中に異常発熱!!

【質問】
  就寝時、使用約1年のスマートフォンを枕元において充電していた。夜中に添い寝していた2歳男児が急に泣き出したので見ると、左頬が真っ赤になり、やけどをしていた。スマートフォンを見ると充電器との接続部分が異常に熱く、本体が一部溶けていた。

                                                   
【回答】
  スマートフォンは近年普及が進んでいますが、県内消費生活相談窓口には「充電中にスマートフォンと充電器との接続部分が異常発熱した。」などの充電時の安全性に関する相談が寄せられています。
  スマートフォンや接続箇所が熱変形したり、異常な発熱により、やけどや寝具・床材の焦げなどの被害も発生しています。
  スマートフォンの端子(充電、データ通信兼用)や充電器のコネクターに付着した物質を分析したところ、塩(ナトリウム、塩素など)の成分が検出されたことから、スマートフォンの端子や充電器のコネクターの内部に、塩分を含む異物(汗、飲料水など)が入り込んだ状態で充電したため、ショートし異常発熱したと考えられます。
  スマートフォンの端子と充電器のコネクターに導電性の異物が入った状態で、スマートフォンを充電するテストを当センターで実施したところ、接続箇所付近が約5分で300℃を超え、内部の樹脂が炭化した場合も確認できました。
  スマートフォンに充電器のコネクターを直接差し込んで充電する際は、次の点に注意しましょう。
  @スマートフォンの端子内部や充電器のコネクターに、液体(汗、飲料水など)や異物(細かな食品カス、ホコリなど) を付着させないようにしましょう。
  Aコネクターの接続方向を確認しましょう。接続方向を間違えてコネクターを無理に差し込むと、コネクター内の金属 部分が変形することがあり、異常発熱につながります。
  B充電器のコネクター部分が変形などしている場合は使用しないようにしましょう。
       

                                       (兵庫県生活科学総合センター)
                                     兵協連だより 27年5月号登載分より